サマシルプランニング / スポーツイラストレーターT.ANDOH

ロサンゼルス・ドジャースのユニフォーム⚾️


スポーツイラストレーターT.ANDOHは、自称「野球ユニフォームコレクター」でもあります。

メジャーリーグ全30球団のユニフォームを所有しており、選手が着用した本物を含むオーセンティック(プロモデル)ユニフォームを中心にコレクションしています。

このコーナーは、そんなT.ANDOHのコレクションを紹介することで、メジャーリーグのユニフォームの歴史、ユニフォームの造りなどのうんちくを勝手に語るユニフォームカルトコラムです。

 

第一回は、大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・ドジャース!

西海岸のロサンゼルスを本拠地とした、ナショナルリーグ西地区のチームです。

ユニフォームはこちら!

僕が所有しているのは、Steve CILLADIブルペンキャッチャーの実使用品。

 

グレーが基調のビジターユニフォームとなります。

 

ドジャースは1858年にニューヨークのブルックリンで誕生。

19世紀から存在する世界でも屈指の名門チーム。

ロサンゼルスに移転したのは1958年で、1913年にブルックリン・ドジャースという名前で、今のドジャースという名前に定着した頃からユニフォームのデザインは変わっていません。

 

黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー。ロビンソンもブルックリン・ドジャースでこのユニフォームを着ていました。

 

ジャッキーロビンソンを皮切りに、日本でもプレーをしたドン・ニューカムといった黒人選手をはじめ、多国籍な選手を積極的に獲るのがドジャースの特徴なんです。

野茂選手の活躍で日本人メジャーリーガーの歴史を大きく変えましたし、韓国人選手にとっても朴賛浩選手がプレーしたことで、韓国人にとってもドジャースはパイオニアなチームでもあります。

これは、ブルックリン時代に地元に住んでいるユダヤ系の選手を多く起用した歴史から、多地域の選手を起用するチームとなったと言われています。

 

さてそんな半世紀以上受け継がれているドジャースのユニフォーム。

白(ビジターはグレー)を基調にDodgersの青字の筆記体。

胸番号だけ赤を使用した超シンプルなデザイン。

文字も1色しか使われていないですね。

 

ブルーの文字に胸番号だけ赤が映えるこのデザインは、とても印象的です。

 

そんな胸番号と背番号では、番号の書体が微妙に違うのも特徴。

胸番号の方が若干太い書体を使用しています。

 

袖には、帽子にも使われているLAの組み文字。

この組文字は、時代によってついていなかったり、Dodgersという文字が入っていたりと、マイナーチェンジしております。

マイナーチェンジといえば、野茂選手がプレーしていた1990年代には、背番号と背ネームに白い縁がついていた時代もありました。

これは2018年のモデルで、ロサンゼルス移転60周年を記念するパッチと、ポストシーズン進出を記念したパッチが右袖に取り付けられています。

ポストシーズン進出後に選手に支給されたユニフォームということがわかります。

 

最近はポストシーズン用パッチのように、ラバー加工したパッチがしばしば見受けられます。

パッチとはワッペンのことですね。

パッチをチドリ刺繍で取り付けられているのが特徴。

それにくわえてこのラバー加工されたパッチ。

刺繍ワッペンのように簡単には製造できないため、希少性に加え偽造防止の目的があると思われます。

 

さてこのユニフォームを使用していたのは、Steve CILLADI(スティーブ・シラーディ)

2009年にドジャースにドラフトで指名されマイナーリーグでプレー。

2014年から現役を引退し、ブルペンキャッチャーを務めています。

この選手もイタリア系の血統を持つ選手です。

 

こちらが選手実使用を証明するMLB Auctionのホログラムです。

サイズは42と、こちらは市販では売られていないサイズ規格でもあります。

このあたりのサイズの話は、またあらためてお話ししましょう。

 

半世紀の歴史を超えて、いまやロサンゼルスの鮮やかなブルーの空に映えるユニフォームとして街に愛されてきたチーム。

背ネームを初めて取り入れたチームとも言われており、多国籍選手の獲得しかり、強豪チームに差をつけるべく様々なアイデアを繰り出してきたチームの歴史は、現在も受け継がれています。

 

大谷翔平選手という、メジャーリーガーの中でも飛び抜けた才能を持った選手が加わり、世界一を目指すロサンゼルス・ドジャース。

このユニフォームは、この後も多くの選手たちに受け継がれていくことでしょう。

 

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