大同大大同高校の「愛と力の筏」と伊勢湾台風
今日9月26日は、伊勢湾台風が起きて65年という日となりました。
名古屋市の沿岸部に大きな被害をもたらした伊勢湾台風は、名古屋市の歴史として今も語り継がれている災害です。
そして今年、名古屋市南区にあります大同大学大同高校のバレーボール部のシンボルマークとユニフォームをデザインしました。
そのシンボルマークのモチーフにさせていただいたのが、大同大大同高校のシンボルとなっている「愛と力の筏」像。
この「愛と力の筏」像は、伊勢湾台風の高潮で起きた大洪水のとき、当時の大同高校の生徒が筏を組んで救難活動をしたという姿が学校の象徴となり、校訓となったものです。
勇気と情熱を持ち、強い人になってほしい願いが込められています。
その校訓と実際に学校の前に立つ「愛と力の筏」像に感動し、大同高校の生徒の心に刻まれるものであってほしく、シンボルマーク製作のモチーフにもさせていただきました。
そして、当時の大同高校の教諭を務められた故横井時秀さんが撮影した、災害当時の筏を漕ぐ人たちの映像が出てきたという話題が、本日の中日新聞の一面に掲載されました。
この新聞記事を見てさらに感動。
自分がシンボルマークをデザインさせていただいたこの年が伊勢湾台風65周年であったことと、こうした当時の貴重な映像が出てきたことに、ただならぬご縁を感じました。
「愛と力の筏」の話は、名古屋の歴史としてもっと語り継がれていくべきと思います。
そして、今後も大同高校の若い生徒たちの学びの象徴として繁栄してほしい。
大同高校バレー部には、ロゴマークに続きユニフォームデザインも提供。
そしてこの夏は13年ぶりのインターハイ出場も飾りました。
あらためて「愛と力の筏」の原点を見ることで、歴史を正しく継承し、先人の勇気を現代の若い生徒たちにも伝わってほしい。
そんな大同高校の教育の一環にシンボルマークも活用いただき、「大同」の字のユニフォームに憧れる生徒が力をつけてくれると嬉しい。
そんな学校の価値創造にイラスト・デザインの力を発揮できる喜びを感じた9月26日です。
そして、今年も多くの天災が尊い命を奪い、多くの方々の生活を奪いました。
伊勢湾台風の教訓が風化せず、災害への啓発や地球環境をも考えるきっかけとして、今後も語り継がれることを願います。
関連記事(中日新聞2024年9月26日掲載記事)
https://www.chunichi.co.jp/article/963049
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